08
2017

「子どもの英語の成績が伸びない」と心配する小学・中学・高校生の親御さんへ 〜その原因と克服法とは?〜

悩む主婦


ベネッセホールディングスの調査によると、中学1年生の約半数が、「小学校で学ぶ英語は中学では役に立たない」と答えているそうです。

(反対に、小学6年生時に「小学校英語は中学で役立つ」と回答した子どもは実に8割にも上るとか)


これは、小学校の外国語学習が会話を通じて英語に慣れ親しむことを重視するのに対し、中学英語は依然として単語や文法の暗記が中心であることが原因。

「テストでいい点を取りたいから英語を勉強する」と答えた生徒の数も、小6から中1にかけて増加しています。


出典:中1の半数「小学校英語 中学で役立たず」民間調査  日本経済新聞


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小〜中にかけて「英語を勉強する目的」が変わる?!

びっくり女性


結局のところ、小学校時代は「会話を中心に楽しく英語を学びましょう」だったのが、中学以降「テストでいい点を取る」ことが語学を勉強する最大の目的となってしまう。

高校に入ると「大学受験」が加わるため、「点数を取るための英語」の側面はさらに強まります。

これが、語学の勉強意欲を失わせる直接の原因なのでしょう。



英会話も必要だし、テストのための英語も必要。

子供たちはこのジレンマで板挟みになってしまうわけです。



「2020年からセンター試験を廃止へ、英語も小学校からに」でも書きましたが、2020年以降、英語は小学校から義務となります。

その頃の小学生はプログラミングも必修科目となっているでしょうから、苦労は2倍 です。


(ちなみに、大学入試センター試験も大きく変わります。現在のセンター試験はすべてマークシート形式で行われていますが、2020年の新テストでは記述問題が追加され、より思考力・判断力・表現力が評価される内容になるそうです)



わたしの学生時代もすでに「国際化」は叫ばれていましたが、ライバルはあくまでも「国内の優秀な日本人」であり、日本で英語(特に英会話)ができればそれだけでアドバンテージとなっていました。

(だからこそ、私のような人間でもそこそこ "仕事でおいしい思い" ができたわけです)

でも、これからの子どもたちは、国内にバンバン入ってくるだろう優秀な移民とも張り合わなければならなくなる。



「【無双すぎる・・・】AI時代到来でも唯一すたれない職業は "プログラマー" 一択!」でも触れたように、通常、語学と理数系の才能は相入れません。

特に日本においては両方とも驚異的に伸びる子は稀で、通常はどちらかに偏りがちです。


仮に両方できたとしても、もともと英語が話せて数学(IT)に強いインド系にはどうしてもかなわない。

これは実体験から言い切れますが、彼らは北アジア人(日本・中国・韓国)の語学力など歯牙にもかけていません。


わたしが旅先のあらゆる国で出会ってきたインド人は、みな優秀な人たちばかりでした。

医者や会計士、英国のビジネスの学位を取得している人もいた。

(まだまだ貧富の差が激しいインドにあって、海外旅行ができる時点ですでにすごい人たちなわけです)



今の中学生の実に4割が「ロボットの発達による将来の就職への不安」を感じているらしく、これからは移民とAI、両方と戦う必要性が出てきます。

その意味で、子供たちにとっては相当きつい未来が待っていると言わざるをえません。




⬇︎こちらの記事もよく読まれています。

91%の人が2週間で英語がわかった!【30日間英語脳育成プログラム】





語学嫌いの子ども、どう対策する?

びっくり女性


では、英語がどうしても苦手なお子さんはどうすればいいのでしょうか?

私なりに考えてみました。



① 語学をあきらめ得意科目をしぼる


たとえば、英語以外に得意なものがあれば、そちらを最大限伸ばすよう努力する。

プログラミングの才能があればそれだけで他者を引き放せますし、これからの時代、IT能力は必須です。

腐ってもGDP3位、腐っても「メイド イン ジャパン」の国なのですから、そこは意地でも頑張ってほしいところです。



理数系に弱ければ、アニメやファッションで勝負する道もある。

というのも、政府が「クールジャパン」の一環としてアニメやファッション人材の強化に力を入れてくることは明らかだからです。


一方で、国はアニメやファッションに強い外国人に永住権を与えやすくもするので、「優秀な移民との戦い」という側面は変わりませんが……。

(詳細は「アニメ人材の外国人、最短1年で永住権取得可能へ」を参照のこと)




② 英語を捨てて中国語を選ぶ


多かれ少なかれ、数十年後には中国がアメリカを抜いてGDP1位となるのは目に見えている。

だからこそ、最初から英語を捨て、日本語と親和性の高い中国語で勝負する道もあります。


少なくとも、一から英語を勉強するよりはだいぶ時間を短縮できるはず。

欲を言えば両方できるに越したことはありませんけどね。


(詳細は「中学から第二外国語必修へ!学生たちは英語以外に何語を学ぶべき?」を参考に)




③ 中高のテスト対策を TOEFL(iBT)や IELTS に特化させる


TOEFL(iBT)は、主にアメリカ留学の際に必要な試験。

一方の IELTS は、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど、主にイギリス英語圏で使われている英語試験です。

( IELTS には進学用の「 Academic」と移住用の「 General 」があります)


詳細は「TOEIC、TOEFL、IELTS、英検。もっとも役立つのはどれ?」に譲りますが、中高のテスト対策を TOEFL や IELTS に特化させてしまうのも一つの手だと思います。




TOEFL と IELTS、両方受けたことがあるので言い切れますが、両者とも「読む・聞く・書く・話す」をまんべんなく強化できるよくできた試験と思います。

ただ、よくできているからこそ難しくもある。

昨今は入試の際に TOEFL スコアを求める日本の大学も増えていますが、すべての大学がこの方式にしてしまうと受験者が激減してしまうんじゃないかと心配になるぐらいには難しいテストです。



なんでも、東大を含む旧帝大を受験する高校生の TOEFL(iBT)の平均スコアは約50点なのだとか。

これは数年前の情報なので現在のスコアはもう少し上がっているかもしれませんが、日本人にとってそれだけ難しい試験なのは確かです。


はるか昔、わたしがなんの知識もないまま TOEFL(iBT)を初めて受けた時のスコアは、確か61とかそんなもんだったと思います。

(ちなみに、アメリカの4年生大学留学への条件が最低でもスコア60以上です)



TOEFL を初めて受けた感想は、なんって集中力のいるくそめんどくさい試験なんだ!ということ。


もう TOEIC なんて比じゃない。

Reading・ Listening・ Speaking・ Writing の4技能をぶっ通しで約4時間半

しかも休憩時間はたったの10分

もうね殺す気かと。



最近は日本でも、子どもを他国の学校に入れたりインターナショナルスクールに通わせるケースが増えていますが、その利点の一つが「国際バカロレア認定校を卒業すれば、海外の大学に進学する権利が与えられる」こと。

要は、死ぬほどめんどくさくて難解な TOEFL や IELTS の受験が免除されるわけですね。

(日本の大学から海外の大学へ行くには、TOEFL、IELTS、SAT といった英語能力判定テストを受けなければなりません)



なので、日本の中高から直接欧米の大学へ行く(もしくは将来的に海外移住を考えている)方は、中学時代からすでに TOEFL や IELTS に焦点を定めて勉強してしまう、というのも手です。

最近は日本の大学の試験も TOEFL に似てきたと言われているので、いずれにしろ勉強しておいて損はないと思います。

それがたとえ、純粋な英語力強化が目的ではなく単なるスコア対策だとしても。




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ナチュラルスピードの英語を聞き取り、ネイティブのようなキレイな発音で話そう!【プライムイングリッシュ】

ゼロから英語をやり直したい方はこちらをご覧ください【New Beginning】





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