02
2017

日本と海外、介護事情の違いを比較してみる 〜子供は親と同居すべきなのか〜

CATEGORY生活
介護 シニア


世界でも類を見ない長寿大国ニッポン。

そこで必然的に浮上するのが「介護問題」

40代〜50代にもなると、この手の話題があちこちで聞かれるようになる。

そこで今回、日本と海外の介護事情の違いについて語ってみたいと思います。


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子供は親と同居すべき?

悩む


日本を含むアジアでは、「子どもが親の面倒を見るのは当然」との認識が今でもあります。

要は、親と子の距離が他国と比べて近いしウェットなんですね。


とくに中国では、「扶養扶助(親孝行)」の義務が憲法に明記されているらしい。

なにせ人口が多い上に、日本と同様、少子高齢化が深刻化してきているので、親の面倒をみない子どもを裁判にかけるケースも出てきているのだとか。


一方の欧米は、アジアほど親子の距離が近くない(老齢になっても親が自立を選ぶ)傾向にあると思います。

もちろん、近所に住む子どもが親の住む家に世話をしに行くケースは日本と変わらずありますが、「親が足腰立たなくなったら同居する」という話はあまり聞かない。


社会福祉が発達している北欧はとくにそうです。

たとえばスウェーデンは、ホームヘルパーの公的地位が安定しているため、住み慣れたわが家で介護を受ける高齢者が多いのだとか。


社会福祉が充実してる分、北欧の税金は鬼ですけどね(笑)

(15年ほど前に北欧3カ国を周りましたが、物価が高すぎでスナックばっか齧ってた記憶が……)

その分、お年寄りや障害者の方には住みやすそうな国でした。



ストックホルム(スウェーデン)の車椅子風景

スウェーデン





一方、親の本音はどうか

悩む


では介護される側も同居したいかというと、昨今はそうでもないようです。


このブログにも「介護 子どもに迷惑かけたくない」という検索ワードでアクセスが来ることがありますが、親御さんの愛情に胸を打たれます。

(逆に、「老後の保証のために子どもを産んだのよっ!」って人は鬼だなぁと思います)



うちの親も「動けなくなるギリギリまで自宅で過ごしたい」というタイプらしく、息子夫婦との同居を拒んでいます。

やはり気を使いながら暮らすのが嫌なようです。


現に、日経ビジネスでは「(独居老人は)家族から同居を避けられ、介護されない “かわいそうな人たち” ではない」との論を展開しています。

家族との同居はストレスを生みやすい。ストレスの原因のほとんどは人間関係から生じますからね。

「一人暮らしより3世代同居の老人のほうが自殺率が高い」とのデータも出ているようです。



わたしの方でも上記を踏まえているので、一時帰国のたびに親と会っては「終活の重要性」を説いています。

「こっちは海外だし同居は無理なんだから今のうちにちゃんと終活しといてね」と釘をさすと、面倒くさそうに「わかってるわかってる」と返されるのですが、ほんとにわかってるのかな。


日本の同世代の中にはすでに老齢の親御さんと同居している人もいるにはいますが、わたし個人は「老齢の親との同居」というオプションはなく、親にもギリギリまで自立を求めるタイプです。


この件で「ちょっと冷たいかな?」と北米の知人に尋ねたところ、「いや、普通じゃない?」と返ってきた。

「親は親、自分は自分だしね」と。



中には、「親が亡くなったから家を処分しなきゃ……」とこぼしている人もいました。

この人は元はアメリカ人なのですが、カナダにも国籍があるいわゆる "dual-citizenship" (二重国籍)取得者。


親御さんがDIYでカナダにログハウスを建てて住んでいたらしく、その処分をしなければならないとのこと(家までDIYっていうのがいかにもあっちの人らしい)。

その愚痴を聞いた時、(そういやうちも一軒家だからその辺の処分も含めて親に今のうちから酸っぱく言っておかなきゃな……)と思ったのでした。



(わたしは「何でもかんでも欧米が正しい」とは思いませんし、むしろ日本人としてアジアの良さもじゅうぶん理解しているつもりですが、政府が日本の政策を海外基準に近づけようとしていることは事実なので、日本もいずれ昔の価値観から脱皮せざるをえないのでは、と考えています)




どちらにしろ、日本経済が今後悪くなることはあっても良くなることはない。

今の子どもたちが大人になる頃には、優秀な移民と職の奪い合いになっているだろうし、医療もアメリカのような全額自己負担になるのも時間の問題でしょう。

国民年金だって持続しているかどうかわかりません。



時代が進めば進むほど、親の介護どころの話ではなくなっているでしょう。

だからこそ、なんでも子ども任せにするのではなく、元気で頭がしっかりしている今のうちからできることは自分で何とかしてほしいし、それが子ども孝行にもなる。

それが現代人の、引いては親世代に求められる「覚悟」だと思います。




終活については下記の記事を参考になさってください。

今、終活が静かなブーム 〜ブログやエンディングノートに思いを込めて〜



空き家の処分についてはこちらを参考に。

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