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2017

若者たちは日常系アニメを好む傾向? 〜ファン層の世代交代が如実に〜

CATEGORYエンタメ
悩むはてな


「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」シリーズなどでおなじみの神山健治監督が、こう語っている。


「(観客は)自分たちからあまり距離があるような作品を観たくないんじゃないのかな」

「アニメの中に出てくる人たちが自分たちの生活のフィールドにないものは、求められなくなってきた」
と。


そんなわけで、今回は "日常系アニメとファン層の変化" についてのお話です。


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昨今は日常系アニメが人気?


神山監督の弁をちょっと引用してみます。


アニメ自体がファンタジーやSFの要素と親和性が高いジャンル。

以前はそういった要素が強く求められていたが、それがだんだんと薄まってきている気がする。

昨今ヒットしている映画や、テレビで放送されているアニメも、昔と比べたら圧倒的にファンタジー要素が減ってきている。

現実世界との地続き感がある「現実的な物語」が好まれるようになった。

僕らの頃はルパンだったりシャアだったりと、日本人じゃないキャラクターが出てきても “アニメ” だから違和感なく見ていたところがあった。

でも、ここ数年、アニメで無国籍な作品を作ることが不毛になりつつあるような気がしている。



出典:なぜ日常系が流行る?「攻殻機動隊S.A.C.」神山監督が感じたアニメファンの世代交代 シネマトゥデイ



この変化は、東日本大震災をきっかけに監督自身にも起きており、「初めて作品を作る上で迷いが生じた」とのこと。

震災以降、アニメを観ている人を含め、「日本全体の経済の中心にいる世代が動いたような気がした」と語っています。



なるほど。要は震災を機に、「より日常系=内にこもる作品」が好まれるようになったのかな、と。

ファンタジーやSFは、ストーリーが壮大なだけに派手にドンパチやりますもんね。

それこそビルが倒壊したり、戦争が起きたり、ロケットランチャーぶっぱなしたりする。



私個人もどちらかというと壮大なSFや歴史ファンタジーものが好きで、日常系はそこそこ押さえる程度だった。

観ることは観るし好きだけど、好きな作品をあげるときに本命には来ないかな、っていう(詳しくはこちらを参照)。



翻って今の人たちは、もうそういう世界観に辟易しているのかもしれない。

大震災っていう、リアルが想像を超えちゃうような出来事がなんども起きてしまった後では、そういった壮大な世界観のアニメに疲れてしまっているのかもしれない。


ファンタジーとか歴史考証とかメンドーな御託はもういいから、手っ取り早く共感したい、自分の日常に転がっている身近なリアルをふわふわと追体験したい、みたいな。



そして私は、そのようなアニメファンを批判できない。

そりゃそうですよ、思春期の頃に国を揺るがすほどの大きな震災を目の当たりにしちゃったら、そりゃ内にこもりたくもなりますって。


ただでさえ、海の外ではテロだ戦争だなんだとドンパチやっている。

リアルが空想世界を駆逐してしまっている。


無国籍とかSFとかもうそういうのはいいから、国内を舞台にしたアニメで、しかもほのぼの日常系で、ただただ癒されたい。

そういう若者がいても批判できないですよ。



最近のアニメや漫画は地方をよく取り上げていますが、それもまた、神山監督の言うように「日常系」への回帰なのかもしれない。

この記事でも触れていますが、それが結果的にアニメの聖地巡礼 → 観光客誘致につながるなら、決して悪いことではないのですが)



逆に言えば、震災が収まって世界平和がもたらされたなら、アニメや漫画も昔のようなファンタジーやSFモノが復活するのかな。

壮大な世界観の作品が好きな自分のようなファンには、日常系がもてはやされるのは嬉しい反面、少し物悲しい気もしますが……それも時代なのでしょうね。





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