03
2017

無料ウェブ漫画『パペラキュウ』考察

CATEGORYエンタメ
漫画風 画像


今でこそ無料で読める良質なWeb漫画はたくさんあるが、その先駆けと言っても過言ではない作品が『パペラキュウ』だ。

『パペラキュウ』は、松永豊和氏の無料Web漫画。


彼はもともとプロの漫画家で、週刊ヤングサンデーにも連載を持っていたほどの実力者だ。

元がプロなのだから、絵も上手いしストーリーも文句なしに面白い。

これが無料で読めちゃうのだから、はっきり言って世も末だ。


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『パペラキュウ』は2011年8月から連載している、いわば異色の「長寿マンガ」だ。

当時、「おすすめの無料Web漫画ない?」との質問に必ず名前が挙がるほどの作品だった。

(今はさすがにネットで読める無料マンガが増えすぎた)



『パペラキュウ』は月1連載なので、わたしは辛抱強く次回作を待ってきた。

と言うより、半年〜1年ほど間を空けて、一気にまとめ読みするというスタイルを取っている。

(でないと続きが気になって眠れなくなるんだもん)



この作品、深夜に読むと非常に胸糞悪くなる(笑)

初読の頃は、その独特の世界観に惹かれつつも、「よくこんな気持ち悪いストーリー思いつくな」と。

それが気づくと、もう何年も連載を待ちわびる唯一の作品となってしまった。





『パペラキュウ』のストーリーを引っ張るのは、カニの頭を持つ "パペラキュウ" と呼ばれるヒト。

人間に対しては、その○○で同人種のパペラキュウに変えてしまい、○○を与えると頭が爆発し、○○では心肺蘇生してしまうという驚異的な力を持つ。

(あまりにネタバレに過ぎるので、○○で伏字にしときました)



このパペラキュウを軸に話が進んでいくわけだが、人間社会に突如生まれた「珍獣」(?)なので、彼らは基本、この社会でひっそりと身を隠して生きている。

とはいえ、人間様もパペラキュウを前に黙っちゃいない。

現代と過去を行き来しながら、国家や警察をも巻き込んだ一大事となっていく。




パペラキュウは基本、「妖怪人間ベム・ベラ・ベロ」のような陰の存在だ。

見た目も気色悪いし、人間の脅威となりうるいろんな特殊能力も持ってるしね。



ヒトから見れば、こんな姿カタチにした奴らに一矢報いたいのでは?いやいや間違いなく報復したいだろう!と思うはず。

物語にも、そのような正義感を持つひとりの警官が出てくる。


だが、その警官に対して元祖パペラキュウは言う。



ーー誰かにとっての「苦」が、すべての人にとっての苦であるとは限らないってこと。

逆に「楽」だと感じる人もいるんだからねーー




この台詞を読んだとき、あまりの深さにハッとなってしまった。

『パペラキュウ』という作品は、単なる勧善懲悪の世界ではないのだと。



人間社会はそれほど単純ではない。

この世はなんだかんだで一面的ではない。

その事象が誰かにとっては悪でも、見方によっては善にさえなりうるのだと。

(それを初めて理解したのは、原作版『風の谷のナウシカ』を読んだときでした)




とは言うものの、『パペラキュウ』はそこまで肩ひじ張って読む作品ではない。

作者もところどころにギャグ要素をぶっこんでくるし、それが逆にシリアスな世界観を緩和させている。

(そして、著作権どうこうを考えずにあ○ない刑事やアン○ンマンに似たキャラを平気で出しちゃうのがWeb漫画の良さでもある)




個人的には独特の擬音語が好きですね。

小型船の走る音ーー「ぽん ぽん ぽん ぽん くそ ぽん ぽん ぽん」とか。

なぜそこで「くそ」が入るかな(笑)




何はともあれ『パペラキュウ』。

ぜひお勧めします、そしてできればツイートしてこの漫画の良さを広めてください。

(でも深夜に読むと鬱っちゃうかもヨ??)


『パペラキュウ』 松永豊和





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