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2017

アニメ制作現場のブラック化が深刻に?!離職率9割、中国企業に吸収されるケースも

CATEGORYエンタメ
デスク周り


日本のアニメがクールジャパンの牽引役となる一方、アニメ制作現場のブラック化が物議を醸している。

拘束時間が長く、過酷で激務なわりに、雇用形態の保証もなくひどい労働環境を強いられているのが現状だ。


若手アニメーターの中には、収入が年間100万円未満というケースもあるという。

アニメーターをめざす若者は大勢いるが、そのうちの9割が3年もたずに辞めてしまい、アニメ業界も高齢化が進んでいる(年代的に一番多いのが40後半〜50代とのこと)。


出典:年収100万円未満…アニメ制作現場、超絶ブラックで崩壊の危機か…離職率9割、人材使い捨て常態化  ビジネスジャーナル


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アニメ業界進出を虎視眈々と狙う海外勢



そんな中、「中国企業が日本のアニメーターを大量に吸収している」と中国メディアが報じた。


金と能力のある多くの中国企業が日本で会社を興し、日本企業より高い待遇(および原画の高単価)を提示することで、日本のアニメ制作に直接関与し始めているのだそうだ。


もちろん、日本のアニメ業界における賃金水準が決して高くないことを見越した上での戦略だ。


このような形で中国の国産動画の質が高まれば、中国アニメの制作レベルが日本に近づいてゆき、日本のアニメ業界はいずれ「クールジャパン」を誇れない事態に陥るかもしれない。

ソフト面でも、中国は日本との差を縮めにかかっている。


出典:中国のアニメ企業が、日本のアニメーターをどんどん引き抜いてる=中国メディア  サーチナ




日本は昔から、アニメでもゲームでもSEでもなんでも、現場の人間が極端に虐げられるケースが目立つ。

徒弟制度の名残だろうか?

「技は盗んで覚えろ、給料なんてまだ早い」のような世界が未だにまかり通っている。



でも、そろそろ声を大にして言いたい。


アニメや漫画の制作現場の賃金を上げてやれ、と。



これはIT業界にも言えることだが、アメリカなどと比べて日本のSEの給料は低い。

このような技術者が世界をリードしていることは周知の事実なのだから、もう少し賃金体系を見直してやればいいのに、と思うことがしばしばある。



それはアニメや漫画・ゲームの制作現場も同様だ。

昔ならともかく、今の日本はアニメや漫画が世界へのゲートウェイとなっている。


能や歌舞伎のように「国で保護しろ」とは言わないが、もう少し彼らのスキルを過剰評価してあげてもいいのではないかと思う。



わたしは決して反中の立場ではないが、このまま日本のアニメ業界の賃金水準が上がらなければ、前述の中国のように、海外勢が会社を興して高スキルの日本のアニメーターを大量に引き抜きに来るだろう。


彼らも生活していかなければならないので、同じ仕事をするなら当然給料の高い方を選ぶ。

いずれ「作ったのは日本人だが、作品そのものは中国産として」アニメが世に出ることになるかもしれない。


もしくは、中国アニメの制作レベルが日本に近づいていけば、日本のそれをいずれは凌駕するはず。

人口が日本の10倍を誇る国には、どうやっても数では敵わないからだ。



クールジャパンを前面に押し出すのであれば、アニメーターの賃金を上げ、自国に囲い込む必要も出てくるだろう。

ソフト面の強みまで奪われてしまったら、日本は何で世界と戦えというのか。



そんなわけで、業界関係者の皆さん、その辺よく考えてみてくださいね……。




日本と海外での「アニメ」意識のズレ



私は本当に本当に、日本の漫画やアニメが大好きだ。

このブログでもしょっちゅう自分の好きな作品を取り上げている。



こんなに質のいい漫画やアニメを小さい頃から享受できる、その一点だけを取ってみても、「日本に生まれてよかったなぁ」と実感する。



海外では未だに、「アニメや漫画は子供が見るもの」との認識がある。


ネット動画で日本の作品に気軽に触れられる今の10代・20代はそうでもないが、それより上の世代は、特にこの傾向ーーアニメや漫画を下に見る傾向ーーが強い。

彼らは、「大人向けにも良質な作品がある」ことをまだ知らないのだ。



逆に言えば、だからこそ漫画やアニメは「日本の専売特許」とも言える。

大人の鑑賞にも十分耐えうる良質な作品があると知らない層にも、まだまだ開拓の余地があるからだ。



考えてみれば、海外では子供向けのアメコミやディズニーがやっとの頃、日本ではすでに30〜40年前から「大人の鑑賞に十分耐えうる」良質な作品が数多く生まれていた。

このブログでも過去に読んだ作品をしばしば紹介しているが、大抵は、「読み直しても色褪せるどころか、大人が読んでも十分通用する」作品が多い。



なぜ日本だけにこのようなアニメ・漫画文化が根付いたのかといえば、やはり「人種としての内向的な性質」が功を奏したのだろうと思う。

内向性は、時に深い作品を生み出す、それが漫画やアニメというジャンルであっても。



「もうこれ以上おもしろい作品は生まれないだろう」と思っても、過去の作品を凌駕する(か同等の)ものが毎年多く生み出されている。

だからこそ油断ならない。


日本人は真面目なので、過去の名作を模倣し、同時にそれをオリジナル作品としてうまく作り変える。

「どこかで読んだことがあるようで、でもどこか違う」もの。


そのような作品が次から次へと出るものだから、過去作品だけで感傷に浸らせてくれない。

(最近のお気に入りは『亜人』『ハカイジュウ』あたり。『ハカイジュウ』の東京をおもちゃにしたカオスっぷりがハンパないです・笑)




わたしは多分、60になっても70になっても漫画やアニメを楽しんでいるだろうと思う。

そして、それに対して別段「恥ずかしい」とも感じていない。

なぜなら、アニメや漫画はもはや日本の伝統芸能の域に達しているから。



自国の伝統芸能を恥ずかしがることは何もない。

どころか、もっと賃金を上げて良質なアニメーターを自国で囲うぐらいやればいいのにと思う。

(……と、ここで最初の話に戻ってくるわけですね、いい締めとなりました)





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