06
2016

外国人の就労を全面解禁、日本のグローバル化でこの国はどうなる?

CATEGORY時事
グローバル


外国人が介護福祉士として就労することが全面解禁となり、2017年から介護現場に外国人の技能実習生が入ることになる。

日本はこれまで、ベトナム、フィリピン、インドネシアの3カ国出身者のみに介護福祉士の国家資格取得を認めてきたが、今回の入管法改正により、すべての国の人が対象となる。

農業や製造業、 建設業のみが対象だったものに、今後は新たに介護分野が加わることとなった。


出典:外国人介護士を全面解禁=関連2法成立、実習も受け入れ JIJI.COM


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外国人の参入で介護業界はどうなる?



これに警鐘を鳴らすのが、ハフィントンポストだ。

記事によると、介護業界への外国人参入により


① 日本人介護者の給与水準が下がる

② 労働の質も下がる



という。

さらに、日本の介護労働者が母国語への優位性を感じているなら「かなり甘い」と切り捨てている。

ちょっと引用してみよう。


彼らは母国での高等教育を受けており、かつ日本語検定に合格するだけの学習能力がある優秀な人材です。

中国や東南アジアなど外資系企業が日本の介護事業に進出していることも考えれば、あまり言葉の障壁に守られるとは信じない方がいいですね。

気づけば彼らに追われる日が来るかもしれません。


出典:外国人の就労を全面解禁へ 介護業界から始まるグローバル化 THE HUFFINGTON POST



要するに、日本人介護労働者にとって相当厳しい時代がやってくる、というわけだ。

ただでさえ「介護業界はきつくて給料も安い」と言われているのに、そこへ日本語ペラペラの若くて優秀な外国人が入って来たらどうなるか……。


介護業界だけじゃない。

今後はすべての産業で、このような若くて優秀な外国人に職を追われる事態となるだろう。

残された道は、トランプ政権のような 反グローバリズム しかないのか……。



とはいえ、日本とアメリカでは事情が違う。

アメリカは日本のような少子高齢化社会ではない。

優秀な人材はいくらでも他国からやってくる。



今の日本がアメリカのような反グローバリズムに突き進んだら、一気に鎖国化してアジアの小国に成り下がるだろう。

だから、日本人の雇用が奪われるとわかっていても、外から人を入れ続けるしかない。

いずれはトランプのようなトップが誕生するにしても、それでも日本は、移民を入れて突き進むしかないのだ。


日本人も職がほしかったら外国人以上のスキルを身につけて対抗しろ、国はもう日本人労働者を守らない、これは自己責任だ

というわけです。


では、当の日本人は、外国人が増える現状についてどう思っているのだろうか?




「近所に外国人」 抵抗ありは4割



労働政策研究・研修機構がまとめた「勤労生活に関する調査」によると……。

外国人と働くことに抵抗を感じる人は2割程度だが、 近所に住む外国人が増えることには4割の人が抵抗を感じているそうだ。

この調査は、20歳以上の男女4000人を対象に実施し、2118人(回収率53%)から回答を得ている。


出典:「近所に外国人」4割が抵抗感 毎日新聞



それだけではない。

観光庁が昨年実施した全国調査によると、タトゥーを入れている客の入浴を断る温泉施設は 約6割 にものぼるという。

ヤフーニュースが行った意識調査でも、「日本人も外国人もタトゥー客は入浴拒否にすべきだ」とした人が、やはり 6割 近くいたそうだ。


これらの結果を見ても、日本人の外国人に向ける視線はまだまだ厳しいことがわかる。


出典:外国人客のタトゥー、温泉お断り? 増える訪日客、対応揺れる施設 西日本新聞




私個人の意見としては、外国人が増えることには賛成だ。

厳しいことを言うようだが、移民社会になるだろうことは前々からわかりきっていたこと。


賢い人間は、外国人に対抗できるスキルを身につけるなど早め早めに動いていたし、今になってまだ国に頼っているのだとしたら、お気楽すぎると言うほかない。



とはいえ、外国人への不安はわかる。

民度の高い日本人からすれば、彼らはあまりにルーズだし、人によっては規律を守らないし、時に治安が荒れる要因にもなる。

それは否定しない。



私だって、自分が歳をとって日本人と外国人のどちらに介護を頼みたいか?と問われれば、本音を言えば日本人がいい。

それは、日本人の細やかな仕事ぶりやサービス精神の高さを知っているからだ。

(ボケてしまったら母国語しか話せなくなるかもしれない、との恐怖もある)



もちろん、日本人と同等の仕事ぶりで、言葉も問題ないのであれば、外国人でも全然かまわないが。

そのへんの人種アレルギーは全くない(あったら初めから海外になんて住んでない)。



日本人のきっちりした仕事ぶりに慣れてしまうと、それが当たり前になってしまうところがある。

世界は圧倒的に「そうじゃない」人たちのほうが多いのに、それでも「あ〜あ、これが日本だったら……」と思ってしまうことはたびたびある。



だから、外国人に抵抗を覚える日本人がいるのもわからなくはない。

わからなくはないけど、もうそういう時代じゃない。


嫌でもなんでも慣れるしかない。

うまくやっていくほかないのだ。

これからは、彼らが日本を支えていくことになるのだから。




明治維新で、ちょんまげ袴のお侍さんは消えていった。

人々は洋服を着るようになり、椅子やテーブル、ベッドを使うようになった。

今ではそれが当たり前になっている。



「隣に住むのが外国人」という状況も、そのうち日本でも当たり前になるだろう。

そのような世界に早く慣れることができるかどうか、時代の波にうまく乗ることができるかどうかで、今後の「生きやすさ」は圧倒的に変わってくるように思う。




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