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2016

「殺処分ゼロ」と「貧乏人はペットを飼うな」

CATEGORY時事
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The Japan Times によると、熊本市が「1週間に約2000匹の猫に不妊手術を施す」キャンペーンを行っているという。

このキャンペーンは「TNR」(cats are Trapped, Neutered and Returned ) と呼ばれており、術後、猫たちは生息地にきちんと帰される。

2015年2月の開始以来、3000匹の猫がこのプログラムによって不妊手術を受けた。


出典:”Campaign targets Japan’s stray cat problem” The Japan Times


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「殺処分ゼロ」に突き進むニッポン



上から目線を先に謝っておく。かつての私は、

「なぜ日本はこれほどまでに動物に対して理解がないんだ!!!」

とプリプリ怒っていた。


それこそ「諸外国を見習え!」というようなことも言っていたと思う。



しかし、各自治体があれよあれよと「殺処分ゼロ」を掲げるようになり、犬猫の去勢(不妊)手術に補助金を出すようになった。

それに伴い、犬猫を救うボランティアも増えた。



特に熊本県はスバラシイ。

この記事 を読み直して思ったのだが、熊本って、ひょっとして犬猫に相当優しい県じゃないか?

一気に熊本のファンになってしまったよ (^ω^ ≡ ^ω^)



熊本だけではない。

東京の小池百合子都知事が、公約として「東京五輪までに殺処分ゼロをめざす」と宣言したのは記憶に新しい。

猫ブームが長く続いているのもあるだろう。

国民全体が、以前にも増して、犬猫を捨てることに厳しい目を向けるようになった。



それがたとえ世界へのアピールだとしても、経済効果を狙ったものだとしても、正直構わない。

それで彼らの命が救われるのであれば。



私は、日本全体がこのような動きになっていることが 猛烈に嬉しい。

そしていつの日か、「日本にいる動物たちはみな幸せそうだ」と世界中の人から言われるようになることを願う。




貧乏人はペットを飼うな



Twitterで発信された、ある獣医師のツイートが物議を醸している。


「動物を飼うにあたっては十分な経済力が必要。獣医師に連れて行ったり、 ワクチン打つ余裕もないのに飼うんじゃない」

と言ったら、 「貧乏人は動物を飼うなと言うんですか?」 と怒られましたが、

私は「そうです。お金がなければ動物は飼ってはいけません」と答えます。

            (中略)

(人間と違って)動物の場合は、そういう福祉サポートはないわけですよね。

飼い主が手を離すことは、その動物の死を意味するわけです。

だから、「本当に動物が好きなら、経済的基盤ができるまでは飼うのを止めましょう」と、 声を大にして申し上げたいです。


出典:獣医師「貧乏人はペットを飼うな」のツイートに賛否両論、あなたの意見は? MONEY VOICE



中には、「引き取ってくれなかったら保健所行き」と脅す飼い主もいるとのこと。ひどい話だ。



ペットも子供も同じだ。

金がなきゃ飼うんじゃない!産むんじゃない!

そんなこともわからないのか……と呆れてしまう。



犬は一生で約260万~350万円、猫は約150万円のお金がかかるという。

なのに、ペットは敷居が低いのか、割と抵抗なく飼い始めてしまう人が多いように思う。

特にネコは、そこらへんから簡単に拾ってくることができるし、散歩もいらないので飼いやすいのだろう。



でも、飼い始めたら毎日の餌やトイレはもちろんのこと、病気になったら動物病院に連れて行く必要が出てくる。

そういう「最悪の事態」を最初から考慮せずに飼い始めるのだとしたら、呆れて物が言えない。



動物だって人間と同じように血を流すし、腹が減れば鳴くし、捨てられれば傷つく。

彼らはただの愛玩動物じゃない、飼い始めたらそこからもう「家族の一員」なのだ。



私がひいきにしている ユーチューバーの猫たち は、ボス吉もアーニャンもハク爺も虎徹も、みな不妊手術を受けたり、しょっちゅう動物病院で診てもらっている。

皆さん、飼い主として相当マメにペットのケアをしている。

(だからこそ安心して動画を視聴できるわけだが)



そろそろ、ペットに関する法律を厳しくしてもいいように思う。


現状、ペットは法律上「モノ扱い」だが、正式な「(準)扶養家族」にするべきだ。

諸外国のように、飼い主の所在地がわかるマイクロチップ埋め込みを義務化してもいい。

そしてペットを遺棄した者に対しては、そのマイクロチップ情報をもとに、飼い主に罰則規定を設ける。



政治家の皆さん、殺処分ゼロも大事ですが、そちらも本気で考えてみてください。




トラウマで犬を飼えなくなった過去



犬にまつわる私の過去を話す。

私が小学生の頃、父が子犬をもらってきた。

真っ白な毛にくりっとした瞳を持った、それはそれは可愛い子犬だった。



私は日々の散歩も怠らなかったし、一生懸命育てた。

その仔はメスだったので、子犬を5匹産んだ。

これまた、コロコロとした可愛い子犬たちだった。



そんなある日、引越しの話が出て犬を飼えなくなってしまった。

だいぶ抵抗したが、小学生の私には何もできなかった。

子犬たちは最終的にもらい手がつかず、父がペットショップにお金を払って引き取ってもらった。



そして、母犬は父の実家に送られることとなった。


引越し便の檻に入れられて最後の別れをした時、その仔は目に涙を浮かべていた。

そのとき初めて、「犬も涙を流すのだ」と知った。


送られた先で、その仔は餌を食べなくなってしまった。

そりゃそうだ。知らない土地へいきなり送られたのだ。

人間でさえナーバスになるし、適応できなきゃ下手すりゃ鬱になる。




当時は小学生だったし、自分には何もできなかった。

悔しかったしショックだった。


人間の勝手な都合で、大切な家族を傷つけてしまったのだと思うと、ただただあの仔に申し訳なかった。

以来、私は大人になっても犬を飼えなくなってしまった。

犬どころか、猫さえ飼うことに相当慎重になった。




殺処分ゼロの自治体や獣医師、ボランティアの取り組みには頭が下がる。

だからこそ、彼らの取り組みを無にしてほしくない。



これ以上、ペットを捨てないでください。

不妊手術をきちんとしてあげてください。


そして、お金がないなら最初からペットを飼わないでください。





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