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2016

東大の「月3万円家賃補助」、その裏に透けて見えるもの〜

CATEGORY時事
腕組み


東大が女子学生を対象に「月3万円の家賃補助」を行うと発表し、物議を醸している。

対象となるのは自宅からキャンパスまで90分以上かかる女子学生で、所得制限はない。


最大2年間、毎月3万円の家賃支援を2017年4月から実施する予定。

女子学生だけを対象とすることに対して、ネット上では「性差別では?」との声が上がっている。


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東大の女子学生の割合は約20%と、諸外国と比べてもかなり低いそうだ。

東大に在籍する女性教員の比率も全体で11%という低水準で、教授にいたっては、女性の数はわずか5・2%。

そこで、オリンピックが開催される2020年までに「女子学生比率3割」「女性教員比率2割」を目指すというわけだ。


出典:「なぜ女子だけ?東大が「月3万円の家賃補助」導入を発表し、物議に」livedoor news




これね、女子生徒が欲しいんじゃなくて、東大の世界ランキングを上げたいのが本音でしょう。

東大は、これまでも入学時期を欧米に合わせて9月にすると発表するなど、涙ぐましい努力を続けている。


ただでさえ、「男女平等ランキング」の順位が先進国の中でも最低の日本だ。

欧米と肩を並べられるように、「女性の活躍」を是が非でも推進したい、これが本音だろう。

(その割には東大の世界ランキングの順位がヤバイのですが――詳細は こちら を参照)




まぁ、「日本最高学府の東大が女子生徒を増やせば、下々の大学もそれに倣うだろう」というトップダウン方式が、いかにも東大って感じがします(笑)


これに噛み付いたのがネット民。

曰く、「なんで女生徒だけに補助があるの?」と。



超難関大学の男子生徒による暴力事件が増えている昨今、女生徒をセキュリティの高い物件に住まわせたい親御さんの気持ちもわからなくはない。

一定の場所に女性が増えれば、それに呼応して男性も増えるのは世の常だ、それ自体悪いことではない。

女性は男性以上に住まいにお金がかかりますからね。



でも、問題はそこじゃない。


問題はこれ↓でしょう。




日本には、まだまだ古臭いジェンダーバイアスが存在する。

曰く、


「女性はそこまで高学歴にならなくていい」

「女の仕事は結婚出産」

「女が学歴をつけたって嫁き遅れるだけ」

「東大女子はモテないよ」


などなど……。



昨今は、安倍政権の女性推進政策で、女性もだいぶ社会に出やすくなった。

それでも出産すれば職はなく、待機児童の問題に悩まされ、男性との賃金格差も相まって、女性は率先して社会に出たがらなくなっている。


政府が「女性にもお仕事用意しますよ、管理職に就きやすくしてあげますよ」とお膳立てしたところで、当の女性本人が、

「育児に家事に仕事――どうせやることが増えるなら、出世なんてしなくていいから金持ち見つけてゆるくパートでもしていたい」

と考えている。



女性が社会に出やすくなったからといって、男性がその分率先して家事をやるようになったかというと、そうでもないしね。

むしろ、「結婚相手は料理や家事のうまい女性がいい(でも共働き前提ね!)」という男性陣がほとんどなのだから、そりゃあ少子化にもなりますって。


女性も女性で、「家事を分担しろ!」と声を上げるぐらいなら、ひたすら金持ちと結婚して専業主婦になることばかり考えている。

こんな国で、男女平等ランキングの順位が上がるわけないって(笑)




東大に入る女子が増えれば、その分社会で活躍する女性も増えるだろう。

でも、だからと言ってそれで問題の根本部分が解決するわけでも、日本の世界ランキングが上がるわけでもない。

日本に巣食う古臭いジェンダーバイアスをどうにかしない限り、男女の役割は変わらないままだ。


そこさえ、そこさえ改善されれば、世界における日本の立ち位置はだいぶマシになるのに――。





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