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2016

なぜアメリカで『シン・ゴジラ』は不評なのか?! その理由とは〜

CATEGORYエンタメ
ゴジラ


今月、あの『シン・ゴジラ』が、北米の約440館で限定公開される。

ゴジラファンが多いと言われるアメリカだが、どうやら同作には厳しい批評が向けられているようだ。

批評の一部を抜粋してみる。


出典: 『シン・ゴジラ』北米メディアの評判は “〇〇よりはずっとまし”!? dmenu映画



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・愛国心むき出しの国家主義的リメイク

・多くの場面が危機管理の会議で占められている

・セリフが多く、ゴジラのアクションが少ない

・アメリカ人が傲慢で高圧的に描かれている

・政治家や自衛隊の犠牲が美化されている

・大量の地名や登場人物の肩書きがスクリーン上に現れる

・石原さとみの英語力が説得力に欠ける


出典: 『シン・ゴジラ』北米メディアの評判は “〇〇よりはずっとまし”!? dmenu映画




ふむふむ。では、一つずつ見ていきましょう。



まず、「愛国心むき出しの国家主義的リメイク」について。

これは、日本の軍国主義を彷彿させるために嫌がる外国人もいるようです。


でもさ、そんなこと言ったら『アルマゲドン』なんてバリバリ愛国主義丸だしだったよね?

「USA万歳ムービー」全開でしたよね??



とはいえ、有事(ゴジラ出現)に奔走する政府関係者の姿は「震災を経験した日本の観客の共感を呼んでいる」と米の批評家も分析しており、そこはさすがによく見てますね。

そうそう、この手の「国家が危機と対峙する」的な側面は、トップやお偉いさんの内幕を覗き見るようで、国民は楽しめるんですよ。



「多くの場面が危機管理の会議で占められている」

のだって、やはり覗き見趣味的な、「ああ、上はこういうふうに段取りを踏むのか」というような楽しみ方があるわけです。


ちょっと古いけど、昔『レディ・ジョーカー』って小説が流行ったでしょ、高村薫さんの。

あれだって、「警察と言えば派手なドンパチ」というイメージを覆し、警察内部の会議だとかを延々と描写したからこそ「新しい」となったわけです。

このへんの流れを踏まえていないと、どうしても「会議ばっかり」という感想になっちゃうのでしょう。




次に、「セリフが多く、ゴジラのアクションが少ない」について。

これは、アクション好きなアメリカ人と日本人の違いですから諦めてください(笑)


逆に、ゴジラのアクションばかりだったら『シン・ゴジラ』はここまで大人受けしなかったでしょう。

これまでどおり「子ども向けの特撮モノ」で終わっていたことでしょう。

このへんのニュアンスを外国人に理解してもらうのは難しいよね。




次。「アメリカ人が傲慢で高圧的に描かれている」

な、何を今さら(笑)

この手の描かれ方はとっくに慣れているかと思っていたけど、そうでもないのね。


それに、庵野さんはアメリカ人だけでなくドイツ人も高圧的に描いております(→ アスカ・ラングレー)。

庵野さんの中では「欧米人の女=傲慢で高圧的」なんですよ。

記号ですよ、記号。なので許してやってください(笑)




次。「政治家や自衛隊の犠牲が美化されている」

ん〜、まぁ、日本人は「自己犠牲」が大好きですからね。神風特攻隊とかさ。

自衛隊=アメリカで言う「消防士」みたいなものですよ、うん。

アメリカでも9・11のとき、消防士がヒーローだったでしょ?あれと似たようなもんです。




「大量の地名や登場人物の肩書きがスクリーン上に現れる」

まぁ、エヴァで明朝体を広めた庵野さんですからね。

それに地名や肩書きを出してもらったほうがこちらも覚えやすいし。


日本の地名に慣れていない外国人にとってはツマランだろうな〜とは思いますが。

たとえば、日本人がアメリカ映画を観ていて「ミネソタ」「ユタ」「テキサス」と出てきてもピンとこないのと同じです。




「石原さとみの英語力が説得力に欠ける」

ごめんなさい、ごめんなさい。石原さんは「AEON仕込み」なんです。

ネイティブと比べられてしまったら大変です。

「米公開の際には英語の吹き替えが必要かも」なんてネイティブに言われちゃったら、石原さん落ち込みますよ(笑)


でもまぁ、アメドラの『HERO』だって、マシ・オカの同僚はひどい日本語でしたけどね(笑)

TOKYOの背景も、「ここどこのアジア?」って感じだったし。

でも我々日本人は、それさえもある意味楽しんでましたよ。

だからアメリカの皆さんも、石原さとみの英語を生温かく見守ってあげてください。




とはいえアメリカの批評家さん、批判ばかりではありません。

「米国がより不快な描かれ方をした1991年の『ゴジラVSキングギドラ』よりはずっとマシ

「クリーチャー大作おたくとゴジラファンの多い米国と欧州では、そこそこの興行収入が見込めるのでは」

と締めています。



なんだか『もののけ姫』北米上映のときの微妙な尻つぼみ感を、ふたたび味わいそうな予感がします、はい。




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