09
2016

なぜ日本人は英語が苦手なのか、その理由を検証してみる

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日本人の英語下手は今に始まったことではない。

残念ながら、中韓と比べても、日本人は英語をうまく話せない。

「日本人の英語下手」は世界でも有名だ。

今回は、その理由を徹底検証してみたいと思う。


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なぜ日本人は英語が苦手なのか?


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日本人が英語を話せない理由は主に以下の3つ。


① 英語と日本語の言語形態が異なりすぎている

② 日本語だけで生活できてしまう

③ 留学する気概のある若者が減った




まず①から。

はっきり言って、英語と日本語を比べたら「日本語のほうが圧倒的に難しい」

以前、日本に興味のあるオランダ人と話したことがあるのだが、「日本語は3つの言語をいっぺんに覚えるようなもの。難しすぎて無理」と嘆いていた。


3つの言語とは、つまり「ひらがな」「カタカナ」「漢字」だ。

そこに「敬語」も加わるのだから、世界における日本語の難易度は相当なものだ。


「ひらがな」「カタカナ」「漢字」「尊敬語」「謙譲語」ーー。

すべてがミックスされた「日本語」を小さい頃からいっぺんに覚えるのだ、日本人はむしろ頭がいいほうだと言える。

おそらく、学力で言えば諸外国の人間よりも日本人の学力のほうが上だろう。


不幸なのは、日本語と言語形態がまったく異なる「英語」が世界共通言語だということ。


もし世界の共通言語が日本語なら、日本人はその頭の良さで覇権を握ることができたはずだ。




②に移ろう。

言うまでもなく、日本は日本語ですべてが事足りる。

学術から経済分野まで、すべてが日本語でフォローされている。


乏しい自国語の代わりに英語を使わなきゃ生活できない、なんてこともない。

相当にハイレベルな国なのだ。


だからこそ、英語の必要性が感じられずに日本人は日本語で満足してしまった。

そのハイレベルな文化的側面が、この国際社会にあって、逆に仇となってしまったのだ。




③ですが、これはもう日本の国力が落ちていることと無縁ではない。

英米の大学は今や中国人であふれていると言われるほど、彼らの留学熱は旺盛だ。


もちろん、人口が約10倍の国と比べるのはフェアじゃない。

それでも、まだ20年ぐらい前は、日本人の留学熱も高かったように記憶している。

(私がアメリカ留学したのも23年前だ)


それでなくとも、海外で会う中韓人は英語がうまい。

日本人とは比べ物にならないほど、彼らは流暢に英語を話す。


今の日本の若者は、海外に興味もなくなっており、内にこもる傾向が顕著になっている。

国が無理やり小学校から英語を義務化しなければならないほど、若者たちのドメスティック化は進んでしまっている。


とはいえ、私はそんな彼らを責められない。

努力してもどうにもならない国、それが日本だからだ。

努力しても這い上がれないなら、内にこもってネットでもやっていたほうがいい、幸いスマホぐらいは買えるのだからーー。


そんな彼らに、「ほら、さっさと国際化に対応しろ!おいてかれるぞ!」なんて残酷なことは言えない。


ネイティブイングリッシュ



TOEFLから見る日本人の英語力の低さ


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出典: アジアで最下位! なぜ日本は「英語が話せない」国なのか? ダイヤモンド社



TOEFL (iBT)とは、英語圏以外の学生が欧米の大学(院)出願のために受ける英語テストだ。

リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4科目で構成されている。

最近は、このTOEFL (iBT)を入学条件に課す日本の大学も増えてきた。


上記のスコアランキングによると、日本は163カ国中135位、アジアでは30カ国中27位という最低ランクに位置している。


これも今に始まったことではなく、日本国民は意外と「どこ吹く風」なのだが、この結果に焦っているのはむしろ政府のほうだろう。

なんせ、「国際化=英語力の強化」は国にとって急務だからだ。

これを何とかしなければ、GDP3位の国は、いずれ国際社会から完全に取り残されて「極東アジアの小国」で終わってしまう。


ダイヤモンド社によると、TOEFLはアメリカの16〜17歳くらいの子が受験して120点満点中、100点くらいが取れる難易度に設定されているそうだ。

しかし、日本の東大生でも60〜70点しか取れず、東大の英文科の学生でさえ80点レベルなのだという。

英検2級取得済みの高校3年生がTOEFLを受けると、だいたい30点レベルに落ち着いてしまう。



「さぁ困った、どうしよう」ということなのだが、皆さん、TOEFLがどれだけ難しいテストかご存じですか??

私自身、初めてTOEFLを受けたときの点数は60点台だった。

あまりの難しさに仰天したものだ。



上記では「16〜17歳くらいの子が受験して100点くらい」と想定されているようだが、私が別のプロから聞いたところによると、全アメリカ人にTOEFLを受けさせたら、「おそらく平均は80点ぐらいになるだろう」とのこと。

なのに、アメリカ大学院出願に必要なTOEFLスコアは100点以上だ(大学ではスコアの足切り60から。大学院の場合は文系で100、理系で80)。


ネイティブの全アメリカ人の平均スコアが約80点なのを考えれば、このテストがいかに難しいかが想像できるはずだ。

私の日本人の知人は、アメリカの文系院に合格するために、TOEFLを50回受けてようやく100点に到達したそうだ。


1回の受験で約2万円が飛ぶ計算なので、約100万円かけてスコア100を突破したことになる。

彼の場合は社費留学なので社内のプレッシャーもあっただろうが、それにしても50回はすごい。

下手すると東大受験並に難しい、それがTOEFLというテストなのだ。




TOEFLはなぜ難しいのか?


悩む人



TOEFLがどう難しいのか、簡単に列挙してみよう。


① 問題傾向が理系ジャンルに特化しつつある

② 4時間半で4科目をこなす集中力

③ 圧倒的な情報処理能力が試される




まず①から見てみよう。


試験問題が「理系寄り」ということからもわかるように、近年、アメリカの大学は理系の学生がほしいようだ。

よって、出題内容も生物、科学、宇宙関係と幅広い。

英単語も当然それ専門のものが出題される。

普通のネイティブでさえ使ったことがないような難単語がポンポン飛び出すのだ。


TOEFLを専門に教えている日本人の予備校講師は、元が文系にも関わらず、TOEFLのスコアを上げるために高校の生物&化学をイチから勉強し直したそうだ。

最悪、そこまで求められるテストだということを覚えておこう。




次に②。

TOEFLはリーディング、リスニングのあとに10分間の休憩を挟み、その後にスピーキング、ライティングをこなす。

計4時間半のうち、休憩はたったの10分間

しかも、他の生徒と同じ教室でスピーキングテストも行うので、どうしても気が散ってしまう。

実力のある生徒でも実力を出しにくい環境にある、それがTOEFLというテストなのだ。



そして③。


スピーキング試験を例に取ってみよう。

まず数行の文章を読み(リーディング)、会話や講義内容を聞いて(リスニング)、それを約60秒でまとめ、1分間のスピーチとして答える。


内容は、留学生活によくある会話、もしくはアカデミックな講義などから出題される。

もちろん、会話はネイティブの容赦ないスピードで話される。


「読む・聞く・話す」すべての能力を駆使して答えを導かなければならない(ライティングでは、これに「書く」が加わる)。

それを、外国人の我々が処理するのだ。

どれだけ大変かご理解いただけたでしょうか?




「難しい試験だから留学をあきらめろ」というわけではなく、むしろ国際競争力をつけるためにも、日本人にはどんどん海外に出てもらいたい。

一方で、留学するには高い学費に加え、「これだけ難しい試験を突破しなければならない」という現実がある。



2020年から始まる 小学校の英語義務化 が、果たして吉と出るか凶と出るか。

海の向こうから、日本の未来を見守りたいと思う。




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