20
2016

劇的に変わりつつあるインド、課題は公衆衛生か

CATEGORY時事
インド


街のいたるところに貼られているショッキングなポスターが、インドの人々に衝撃を与えている。

インドでは、いまだに屋外で排泄する人々が後を絶たない。

そこで、「クリーン・インド運動」と称し、国民に衛生観念を促すためのポスターが用意された。

出典: TechinsightJapan


スポンサーリンク


ポスターの中では、少年が "おじさん" を指さしながら嘲るように笑っている。

インドポスター



『おじさん、立派な靴を履いてネクタイもしめているのに、そんなところで堂々と排便して恥ずかしくないの?』

『おじさん、高そうな携帯電話を持っているね。それなのに電車の線路で排便するなんて恥ずかしくないの?』

『おじさん、薄型テレビ、冷蔵庫、バイクを持っているんでしょう? それなのにトイレは持っていないの?』

出典: TechinsightJapan




……なんというか、さすがインドだ(笑)すべてが規格外だ。

確かに、インドはお世辞にもクリーンな国とは言えない。


10億という人口に加え、その卓越した計算能力で IT 産業を牽引するインド。

30年後には、アメリカと並んでGDPが世界第2位になるだろうと言われている。


『スラムドッグミリオネア』で、主人公の兄がムンバイの街をビルから眺めるシーンがあるが、まさにあんな感じだ。

もう昔のインドじゃない、世界を引っ張る潜在能力を秘めた国へと変貌を遂げているのだ。


国民のなかには中産階級層も増えてきているが、一方で、いまだに道端で排便してしまうのもインドという国の持つ側面だ。

そもそも、牛を神様と崇めて放し飼いにしている時点で糞尿対策はほど遠いと思うのだが、そのへん今の首相はどう考えているのだろうか?


牛の放し飼いもそうだが、それ以上に深刻な問題がある。

排泄物の処理は不可触民やシュードラの仕事であり、家にトイレを設置することは彼らの雇用を奪ってしまうのだという。


すでに撤廃されたはずのカースト制度だが、そう簡単に人々の生活からなくなるわけではない。

このような、不可触民やシュードラといった階級をなくすことのほうが先決じゃないか?



インドの問題は衛生観念だけではない。

申し訳ないが、国民の民度もまだまだだ。

そもそも、インドの警察や公務員がいまだに信用できないところがある。


何年か前にインドを訪れた時のこと。

ムンバイにある国内線ターミナルを使ったのだが、手荷物検査で空港職員からお金を数枚抜き取られた。

ゲートをくぐって金属探知機でチェックを受けている隙を狙われた。

彼らはグルだった。


空港職員でさえ、まだまだこのレベルだ。

真の先進国とは、警察や公務員も含めて信用できるレベルの状態を指す。



まずはトイレからでもいい。

将来的に世界を引っ張る国になると言うのなら、諸外国から信用されるぐらいに、まずは国民の民度を上げてほしい。

そして、カーストなどという非人道的な制度に縛られるのは金輪際やめるべきだ。


スポンサーリンク

Related

スポンサーリンク