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2016

【満員電車ゼロへ】小池都知事の "2階建て電車構想" は成功するのか

CATEGORY時事
満員電車


「満員電車ゼロ」社会を進めるために、小池百合子東京知事が掲げているのが、「2階建て電車の導入」だ。

なんでも、1階と2階を独立した構造とし、ホームも2階建てにすることで床面積と扉を倍増でき、乗降時間も延びずに済むという。

線路を新たに造るより、「車両を2層化するほうがはるかに低コスト」とのこと。


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トンネル等は改修せず、代わりにパンタグラフと架線をなくして上空にスペースを生み、車両を高く取るようにする。

1階の床面も今の車両より30~40センチ下げ、鉄輪式リニアモーターとするそうだ。


残念ながら、東京メトロの丸ノ内線と銀座線はトンネルが低いので、総2階建て車両は入れないという。

都営大江戸線や横浜市営地下鉄グリーンラインも、トンネル断面が小さいので無理だ。


山手線のように、他の路線に乗り入れられないデメリットは切り捨てる。

多くの人は「直通運転より満員電車ゼロ」を望んでいると、小池氏の原案を作ったブレーンは言う。


出典: 「2階建て化」で満員電車ゼロ? 費用・安全…小池氏ブレーンに直撃 withnews




東京の満員電車は "KAROSHI" (過労死)と同じくらい海外では有名だ。

東京の混雑ぶりを表す際、海外メディアは決まって「車掌が乗客を車内に押し込んでいる」写真を使う。

「日本人は会社に行くまでにバテちゃうんじゃないか?」とジョークを言われるほどだ。


会社に行きたくない理由として、「満員電車に乗りたくない」ことを挙げる人も多い。

確かに、毎日毎日あの混雑に付き合わされるかと思うと、出社拒否する人間が出てくるのもおかしくはない。

私のようにたまに一時帰国して電車に乗る分には(まぁ)新鮮なのだが、同胞が疲れた顔でシートに身を沈めている姿を見るのはいたたまれない。


ある年配女性の書き込みによると、シートを譲ってくれる層としては

「子連れ女性>若い女性>高齢女性>若い男性>その他男性」なのだそうだ。






席を譲る率は女性が圧倒的に高いと言えるが、だからといって男性陣がみな不親切かというと、そんなことはないだろう。

彼らは単に疲れているのだ。

お年寄りに席を譲ってあげたいのはやまやまだが、日々の仕事疲れがそれを許さないのだ。


政府の方針で、今は女性もどんどん働きに出る時代になっている。

働きに出る男女の数が同等になれば、座席を譲る率も同等に近づいていくのでは?と推測する。



話を戻そう。

東京の満員電車は確かに問題だ。


だが、この小池ブレーンによると、コストやトンネルの問題はクリアできるという。

(メトロの主役ともいえる丸ノ内線と銀座線が2階建て化されないのは痛いが……構造上仕方ないのか)


乗客が望むのは、1に「遅延がないこと」、2に「混雑の緩和」だろう。

とはいえ、日本はすでに遅延に関してはとっくにクリアしてしまっている。


日本の鉄道レベルの高さは世界屈指だ。

訪日外国人にとって、"SHIN KAN SEN" も今やポピュラーアイテムの一つとなっている。


「東京に人口が集まりすぎている」との指摘ももちろんある。

だが、今ここで首都移転について話すのは時期尚早だろう。

(震災等で東京が壊滅的状況にでもならないかぎり、首都移転が真面目に検討される日は当分の間こないだろう……壊滅などしてほしくはないが)



まずはお手並み拝見、2階建て電車の完成を待ちたいと思う。

願わくば、それが "観光列車" などではなく、きちんと通勤・通学者たちの足とならんことを。




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