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19
2016

さみしさ故に犯罪に走ってしまう高齢者の孤独 〜明日は我が身か〜

CATEGORY生活
さみしい


近年、「刑務所に戻りたい」との理由で犯罪に走る高齢者が増えている。

その大半は万引きや無銭飲食といった軽犯罪だが、彼らは "行き場のない寂しさ故に" 罪を犯してしまう。

高齢化のひずみはこんなところにも押し寄せているのだ。


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2006年、JR下関駅に放火した男性(現在84歳)は、社会に居場所がないために罪を重ねてきたという。

放火の被害額は5億円以上とも言われ、判決は懲役10年。


決して軽い罪ではない。

この男性、放火の前科が他にも10件あり、22歳以降の40年以上を刑務所で過ごしてきたそうだ。


そんな男性にとって、人生でもっともつらかったのは「刑務所を出たとき、誰も迎えに来なかったこと」

40年以上を刑務所で過ごしてきただけあって、「刑務所を出てもどうしていいか分からなかった」という。

地元NPOの協力もあって今では立ち直りつつあるが、この男性のようなケースは決して少なくないだろう。


出典: 「好きな人に囲まれ最期を」 下関駅放火し累犯障害の84歳、NPOが支援 西日本新聞




刑務所は人間がもっとも行きたくない場所のひとつだが、特定の人(一部の高齢者)にとっては、そこが安らぎの場所に変化するようだ。

刑務所では毎日きちんと3食用意され、常に刑務官が見回りに来てくれる。単純作業ながら仕事もできる。

刑務所にいるかぎり、少なくとも独りじゃない。


さみしさを紛らわすため、そして刑務所に戻るために、彼らは罪を犯す。

だから再犯率も高い。



特に、その刑務所が居心地がよければなおさら戻りたくなるのだろう。


たとえば、老朽化のために建て替え工事が行われている 旭川刑務所 もそのひとつだ。

その内部が公開されたのだが、「まるで独身寮」と話題になっている。


まずは個室。確かに綺麗だ。これなら住める。

ロンドン中心部なら、このレベルで賃貸料月10万前後は行くだろう。


刑務所 部屋



テレビとトイレも付いている。テレビはなんと薄型液晶。

刑務所 テレビ

刑務所 トイレ



昼食だ。メインディッシュはみそラーメン。悪いが全然イケる。

刑務所 食事



体調が悪くなれば診察も受けられる。至れり尽くせりだ。

刑務所 医療



おまけ。旭川刑務所のゆるキャラ「カタックリちゃん」。

刑務所 マスコット


出典: みねのブログ

出典: NAVERまとめ




これほど豪華な刑務所なら戻りたくもなるだろう。

うらやまけしからんと思う一方で、「犯罪者にここまで豪華な刑務所が必要なのか」との意見もある。


忘れてはいけないのは、これら刑務所はわれわれの税金で運営されているということ。

受刑者の目的は、刑務所ライフを楽しむことではなく「刑に服する」ことだ。


他国と比べて日本の刑務所は自由がないと言われている。

とはいえ、居心地の良い環境ばかり与えていては、償える罪も償われない。

今後、新しい刑務所めあてで旭川の犯罪率が上昇しないことを祈りたい。



さみしさから来る高齢者の犯罪は、今後もなくなることはないだろう。

刑務所以外で彼らの「心」をどうやって立ち直らせるかが、今後の日本社会の課題となるに違いない。


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